技術士 上下水道部門 下水道 過去問回答例

技術士 上下水道部門 下水道 
平成27年度 Ⅱ-2-2 過去問回答例を作ってみました。

落ちてて言うのもなんですが、みんさん参考にしてくださいね。

Ⅱ-2-2
水環境の保全に当たっては,健全な水循環の構築の観点に加え,生物多様性や生態系の保全といった観点がこれまで以上に重要と認識されるとともに,人口減少や省エネルギー等の社会変化への対応など,下水道を取り巻く状況は変化してきている。
このような変化を踏まえ,流域単位の水環境管理の取組みとして,流域別下水道整備総合計画の策定(見直しを含む。)を下水道の技術者として検討する場合,以下の内容について記述せよ。

 (1)流域の水環境管理において留意すべき現状と課題
(2)計画を策定するための手順
 (3)計画を策定する際に留意すべき課題への対応策


1.はじめに
高度成長以降の急激な人口の都市集中と産業経済の飛躍的な発展により河川、湖沼、海域などの公共用水域の水質は年を追って悪化し、公害問題として社会問題となってきた。
昭和45年の下水道法改正により、流総計画策定すべき旨の規定が設けられた。
2・流域の水環境管理において留意すべき現状と課題
1)将来的人口減少はトレンドであり、諸元値の設定においても将来人口の的確な予測が必要となってくる。
2)計画区域の見直しは、適正な区域設定の視点から検討を行い、未整備地区の整備、経済性比較及び環境面対策等を基に、総合的に検討する必要がある。
3)整備未着手の処理区域について、処理場や管渠の能力を勘案し早期に実施できるよう検討する。また、経済性を考慮し、その処理方式についても、多角的に見直しを行い、早期に効率的な整備を行う必要がある。
3・計画を策定するための手順
流総を計画するに当たり、当該水域の関係機関の連携が重要である。そのため、関係機関を含めた協議会を設立し、調査検討し計画を進める必要がある。
以下に、以下に計画策定の手順の概要を述べる。
①水環境等の現状把握:環境基準、関連計画など
②水環境等の目標設定:計画期間の設定、水質目標の設定
③フレーム、原単位の設定:人口、汚水量などの現況と将来推定
④排水量と汚濁負荷の算定:市町村別に現況と将来排水量。
⑤目標負荷設定
⑥予定区域の設定:効率的な処理区設定、既存施設の統廃合、計画処理人口、下水量の確定
⑦下水道分の削減負荷量算定
⑧図書の作成と広報
4.計画を策定する際に留意すべき課題への対応策
1)将来的人口減少は確実であることから、計画設備が過大なものにならないように注意する必要があるが、近年の短時間に大量の降雨の発生確率が多くなっていることから、不明水の流入量なども見越した計画が必要である。
2)効率的な水環境整備を行うため、処理区や処理方法を見直し、地形や人工予測に基づき、集合処理や個別処理などを多様な処理方法を検討する。
3)既存処理施設についても、効率的な維持管理を行うために、統廃合や広域的汚泥処理等水処理環境のネットワーク化を実施する必要がある。合わせて、計画放流水質などを勘案し、高度処理など計画に合わせた処理計画を立案する必要がある。
以上

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